大破局

大破局は、新光皇歴2100年頃に発生した複合的大災厄の通称(後の時代における公的文書などにも呼称の採用が見られる)。
いくつもの要素が複雑に絡み合ってこれに至ったとされるが、最も端的な表現をするなら、
“深刻な資源枯渇ゆえの世界大戦、及びその後に発生した新機軸エネルギープラントの暴走に端を発する惑星規模の大災害による人類衰退事件”

この事件が発生したそもそもの発端は、2060年にかつての中央政府が計画し実行した『ヘブン放棄計画』にある。
外宇宙探索、及び“母星”への帰還を目的とした13隻のテラフォーミング用巨大宇宙船を建造するにあたって莫大な資源が必要となり、
それらを確保するために中央政府が実質的な独占を行い建造を強行したことで、まだ余裕を残していた各種資源が大幅に消滅。
政府関係者と移民許可認定を授けられた“選民達”、更なる貯蓄物資を積み込んだ船団がヘブンから旅立ったことで、
惑星に取り残された民衆達には、資源消費の代替結果として得られるはずの成果すらない莫大な“負債”のみが残されることとなった。

その数十年後、当然の結果として惑星全土での深刻な資源枯渇問題が勃発。
中央政府の消失によって新たに発足していた各国は、当初こそ比較的問題が深刻な国家に優先して資源を分配するなどの文化的対策を取ったものの、
世界全体が慢性的な資源欠乏に陥ったこと、それによって新たな宇宙船を建造しての惑星脱出も望めないことなどから、
各国がいずれもほぼ必然的な判断として資源奪取のための開戦を採択したことで全面的な大戦争に発展した。
この時点で惑星にまだ豊富に残っているエネルギー資源は主にアームコアであった為、戦力的にも消去法的にもアームヘッドが主戦力を担い、
また激化する戦闘の中で、より強力なアドバンテージを得るためにテトラダイ由来の新機軸エネルギーシステム『賢者の石』を搭載したTYPE-Aと分類される最新鋭アームヘッドも開発された。
なおこの大戦で使用されたアームヘッド達は、当然ながら資源節約のために鹵獲または撃墜したものを頻繁に改修・修復を施されて運用されたため、
本来の所属がまるで不明となった“出自不明”の機体も実際のところ多数存在する模様。

その後、戦争終結と問題の抜本的解決のため、某国の研究機関がテトラダイ粒子を用いた新機軸エネルギー生成システムを発表。
唯一気兼ねなく使用できる資源たるアームコア、並びにテトラダイを多目的エネルギーとして使用できる可能性に大戦は一旦落ち着きを見せたが、
今度はアプルーエ大陸に建造された巨大試作エネルギープラント『テトラ・レース・ノワエ』の占有権を巡って拮抗状態が崩壊、再び大戦が勃発した。

その戦火の中で、何らかの事故的要因によりプラントが暴走を起こし爆発、周囲150km圏内の全てがクレーターとなり、同範囲が深刻な汚染地域化。
加えて規格外的量の爆炎と衝撃波が伝播したことにより、アプルーエ大陸全土が天文学的なダメージを受ける大惨事が発生した。

更にこの爆発で発生した、大量の煤を含んだ高熱空気によって上昇気流を発生。
ヘブンの成層圏に数千万トンの煤を降り注がせたことで地上に日光が届かなくなり、以降数十年も続く極寒期が惑星全土に到来。
人類の大半は急造された基幹施設に逃げこむことで一時的に難を逃れたものの、間もなく各収容施設の備蓄資源が枯渇したことを機に環境が崩壊し、
施設に留まった者、一縷の望みをかけて地上に脱出した者も含めて全人類の総数の8割強が喪失。
これにより人類の文明は必然的に一時崩壊し、「大破局」を明確な境界として決定的な断絶が発生した。

なお2177年には地表の極寒状態はある程度回復しており、
僅かに生き残った人類の地上再進出が実現したことで、文明はかつての遺産を発掘・再利用することで再復興を遂げている。

  • 最終更新:2016-10-31 19:53:24

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