ヴィジャヤ

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製造:詳細不明(リズ連邦の研究機関)
所属:研究施設管理下
武装:超成長型バイオニクルフレーム
ランク:C

高性能機体群TYPE-A分類の自立型アームヘッドファントム)。
比較的小型のオーソドックスな人型機体。胸部に埋め込まれた「賢者の石」以外は、特筆すべき武装や装甲は備えていない。
殆どバイオニクルフレームが剥き出しの状態になっており、TYPE-A分類Cランクでありながら、当然それ以下に分類される一般量産機にも遅れを取る性能になっている。

この機体を高性能機たらしめる要素として、全身が「超成長型バイオニクルフレーム」で構成されていることが唯一挙げられる。
このフレームは、賢者の石により効率良く供給されるエネルギー出力を、全てフレームの筋力増強・成長に注ぎ込むことができ、
かつて語られた"アームヘッドの肉体をトレーニングする"思想「アームストロング理論」による機体強化を、
最新の技術を駆使して最大限に振り切った場合、どのような成長を遂げるか試験を行う目的で開発された。

自身の育成に特化した向上心の高いAIが搭載されており、無数のトレーニング・メニューを効率的に組み合わせ自発的に行う。
海底には専用のトレーニングシェルターが建設され、低レベルのアームコアを使用した十数機のヴィジャヤがそこに幽閉された。
暫くはその成長が観察されていたが、幾多の戦乱と大災害を受け、監視する者・組織が何代も入れ変わった後、遂には放棄され忘れ去られていった。



ヴィジャヤ(10000年後の姿)

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所属:無所属
武装:筋肉、攻性テトラウェーブ(常時発生)、テトラバリアー、テトラフィールド、テトラボール、戦槍『シュリヴィジャヤ』など
ランク:EX+

製造から約一万年後のヘブンに姿を現した、ヴィジャヤの成長形態。
永らくの間、海底のシェルターで大破局など幾多の大災害を生き延び、鍛え続けてきた。
当初は自身のトレーニング用AIに従いひたすらにフレーム強化を行なっていたが、百年もすると己の成長が上限に達し鈍ってきたことに気付き、
地上に出て様々な敵を倒し、また強敵と戦って敗走することを繰り返して、フレームに次なる進化の方向性を刻み込んで「脱皮」し、
再びシェルターで成長の上限まで鍛錬を積む、というサイクルを数百年単位で繰り返していた。

十数機居た同型機は早い段階で、外に鍛えに行った際に破壊されたり、強くなるためにこの最後の一機を倒そうとして返り討ちに遭い消えていった。

腰巻のような蓄積した脱皮殻の中には、長い爪や龍の頭部のような形状のものもあり、ここに至るまでに様々な形態の進化を模索していた形跡が残っている。
この段階でのランクはもはや未知数で、EX以上になる可能性すら秘めている。

全身から攻性テトラウェーブを発しており、身に迫る飛び道具を常に迎撃している。
あらゆる攻撃は、まずこのテトラウェーブを体表として命中する判定となり、時に必中系の超兵器をも防ぐ。
それだけでなく覚醒壁の延長でテトラバリアー、更に広範囲のテトラフィールドも重ねがけ出来る為、防御に隙が無い。
剥き出しのはずのフレームも、年輪めいて何層にも厚くなり、生半可なプロトデルミス装甲を超えた強度に達しており、
テトラダイ浸食の伝達すら鈍らせてしまうため、単純にアームホーンを突き立てるだけのアームキルでは時間がかかる。

ダメージを与えるのに最も効率が良いのが至近距離の殴り合いとなるが、それはヴィジャヤの必殺の間合いであり戦闘は困難を極める。
掌などからは天然のアームヘッド自壊粒子砲「テトラボール」などを自在な大きさで放出でき、遠距離攻撃も可能になっている。

賢者の石は胸だけでなく頭からも髪のように生え始め、氷柱のように成長し続けている。
その恩恵により、驚くべき代謝を持ち再生が早い。フレームの成長が止まると、脱皮して更に成長の上限を伸ばしていく。
巨体を素早く動かす為のエネルギー供給源として、プロトデルミス粒子を体内から自己生成して放っており、
ビスケットハンマーに接近し、破壊する事も容易に可能。
強大な機体を呼び集めたく、目立つ為だけに巨大な建造物を破壊するので人類にとって深刻な問題となっている。

知能面では、永い時の中でAIとコア意識が混濁・消耗し、当初持っていた一般的AIレベルからは幾らか落ちているが、
戦闘センスだけが研ぎ澄まされ極限まで磨かれている為、戦闘時における予測や、
瞬間的にそれに対処する判断力は、脳筋のそれを遥かに超えた知性があるようにも感じさせる。
己が完全に負けると判断すると、持てる力の全てを引き出し逃走に回すため、そうそう捕えられずほぼ間違いなく生還するという。

武器らしい武器として、同じく成長型フレームを持つ装備型アームヘッド・戦槍『シュリヴィジャヤ』を備える。
これはヴィジャヤの手によって直接鍛えられた槍で、戦いの中で敵の刃を拳で受け続けて、どうしても痛くなった時に使う。
稲妻と共に空から落ちてくる習性を持つ。またヴィジャヤが完全に倒されそうになった際にも飛来し、彼を生還させる為に援護する。

テトラフィールドを受け自分の前で1秒も立っていられないような、一般アームヘッドに対しては虫ケラ程度の認識であり、
人間に対しては、当然それ以下の認識ではあるが、遭遇してしまうと時折「行幸」という男の居場所を尋ねたりしてくるので迷惑。

タイムスリップ教団からはその筋肉を利用すべく狙われているが、ヴィジャヤは暇つぶしに丁度いい相手と認識している。
また彼らの言うタイムストロング理論によって、時を超え幾多の強者に会いに行くという事に関しては、強い興味を示している。
ヴィジャヤが世界終末までに、何者かに完全に倒されたのか、最後まで生き延びたのか、あるいは時空を超えて姿を消したのかは謎に包まれている。


制作:こぜに

<参考画像>
画像を表示 戦槍『シュリヴィジャヤ』装備
画像を表示 バックショット
画像を表示 テトラボール発射時
画像を表示 ヘッドアップ
画像を表示 初期状態のヴィジャヤ&戦槍シュリヴィジャヤ

  • 最終更新:2018-01-14 19:21:36

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