スペル:Timeslip Sadahiko
性別:男
職業:教祖兼司祭長
調和:「インフラレッド」(拳打の衝撃を赤外線へと変換する。応用すれば分子振動による広範囲熱攻撃なども可能)
世界各地で暗躍する謎多き邪教「タイムスリップ教団」の司祭長を務める男。一人称は「俺」。
教団の礼服であるフード付きのローブで全身を覆っているが、その体格は極めて筋骨隆々としている。
筋肉を鍛え上げ続けることで光速度を超えた運動能力を獲得し、その力を以て特殊相対性理論を超越することで時間に干渉する絶技「タイムストロング」の体現者であり、
自らが放った拳を未来もしくは過去に飛ばして文字通りの「時間差攻撃」を行うことができるほか、ほぼ同じ外見のまま違う時代に現れるといったことも可能。
一方で本人曰く「物理世界に長く滞在し過ぎると肉体が物理法則に引っ張られる」らしく、非常に細かく観察すれば僅かに老化が進んでいることが確認できる。
このため普段は通常の物理法則が適用されない特殊な場所もしくは空間にいることが推測されるが、詳細は判明していない。
タイムスリップ教団の指導者としては、前述の「タイムストロング」に何らかの形で関連した活動の展開に腐心している。
小規模なものでは肉体的・精神的に適性があると判断した人物に対する教団への勧誘や拉致、大規模なものでは教団関係者による直接的なテロリズム行為にまで至る。
特に後者については自身同様にタイムストロング技能を修得している人材が直接力を振るうほか、癒着関係にある企業の水面下の援助も受けるために被害の拡大が著しい傾向にある。
隊長機である
アンティテラと接触、アームヘッド戦闘を行い同機を
アームキルすることなく物理撃墜した記録が残されている。
...
(Designed by Does)
"Turn in machine, God and Death."
本来の出自としては二周目の礼三郎と大きな差異はなく、2030年時点で白雪中学校に在学していた点も共通している。
二周目の礼三郎との決定的な分岐点は、同年に勃発した
アームヘッド最終反乱とそこで経験した過去が大きく関係している。
最終反乱によって決起したアームヘッド達によって家族共々襲撃を受けるも、自身の愛機であった
レイザーブロウが独りでに動きだしたことによって窮地を脱した後、自身が持てる力を以て可能な限りの事態への抵抗を決意。
レイザーブロウが己の意思で自身を助けた事から惨劇の原因をアームヘッドにのみ求めるのではなく、
『人が悪いのでなければアームヘッドが悪いのではない、ただ悪い奴だけが悪かっただけ』という結論を見出し、同じく抵抗を決めた名も知らないパイロット達と共闘しつつ暴走アームヘッドの撃退や人命救助に奔走していた。
暴走アームヘッド達を次々と
アームキルしていくその凄まじい力を見込んで合流を持ちかけようとするも、会話成立前に僚機が「白い異形」に唐突に撃墜されたことで、不可抗力的に戦闘に発展する。
「白い異形」の性能、及びその
パイロットのアームヘッド全てに対する憎悪に圧倒され撃墜されかけるが、
とどめを刺される寸前で同じく抵抗のために出撃していった自身の父親のアームヘッドの残骸を発見したことで「白い異形」によって父が殺害されていたことを理解。
激情のままに奮起した結果、レイザーブロウとのシンクロ上昇により
バイオニクルフレームに超絶的な覚醒をもたらし、瞬間的に爆発的な筋力を発揮させ窮地を脱出、そのまま何とか離脱に成功した。
最終反乱終結後、直前に得ていた『悪い奴が悪かっただけ』という結論を踏まえつつ、「白い異形」を単一敵ではなく「最も理解しやすい、この世の“理不尽=悪”の記号的象徴」として捉えた上で、
『この世の“悪”を一掃し、終わりのない闘争を続ける全ての生命体を救済する』という悲壮な覚悟に辿り着き、世界の表舞台から姿を消した。
また「白い異形」との戦いの中でレイザーブロウが一時的に発揮した超絶的な力をヒントに独自の研究を続けた結果、
狂気的な鍛錬によって前者をタイムストロング技法という形で修得したことで物理世界からの脱出能力を獲得した後、後者を「理想の世界」と絶対視し、
自身の本来存在していた一周目の世界のみならず、二周目の世界も一刻も早く終焉に追い込むことでその到来を早めることを目的に活動し続けてきた。
彼が外見を殆ど変えずにあらゆる時代に出現するのは、普段はタイムストロングによって作り出した非物理的超時空的空間「時空筋肉神殿」に滞在し、
必要になれば直接その時間軸にテレポート、もしくは入り込むような形でその場に出現するためである。
なおこの「時間移動能力」は
オルタナ由来の存在が保有するものと極めて酷似しており、本人も理想の性質上それを肯定しているが、
こちらの場合は元々ヘブン由来の存在であるために代償として制限されるはずの「空間移動能力」を維持しており、能力単体の脅威性はむしろ跳ね上がっている。