コピーメシア計画

新光皇歴1980年代以降からリズ連邦共和国協同連合が進めていた一連のアームヘッド研究開発計画。
第一次ギガントマキアにおいて出現したプラント御蓮連合側の切り札「セイントメシア」の脅威を自軍の戦力とするべく、
同機体を「オリジナル」として、複数のバリエーションや異なる運用思想を持たせた「コピー」の開発を目的とする。

それまでに得たデータの応用や村井研究所からの設計図流出事件等を踏まえて、いくつかの機体が完成している。
しかしオリジナルの「7つの異なる調和を状況に応じて使い分ける」という性質まで再現できた機体は現在まで確認されておらず、
ある種大本命とも言うべきその特殊性の再現に成功した例はついに現れなかったと思われる。

尤も複数のアームコアと同調し、あまつさえそれぞれの調和を発現できるオリジナルのパイロットのような存在が極端に少ないこと、
例え存在していたとしてもそのパイロットに調和発現レベルまで合致するコアを複数用意しなければならないというあまりに現実的ではない背景が理由としては大きかったようである。
(皮肉にも、実力こそ及ばないものの「複数のコアと同時に調和を発現する」という条件に合致するパイロットがこの計画から遠い位置に存在している)

一方「高い成果を上げた兵器を研究し、完成度を上げて量産する」といった思想は軍需産業においては当然の策であり、
コピーメシア計画とは別に、大御蓮帝国や神聖プラント帝国自身もセイントメシアをベースとした発展型の機体の研究も進めている。
この事情により、後世になればなる程「コピーメシア」と「発展型メシア」の境界線が曖昧となっており、
時代の勢力図の変転によって敵対関係であった国同士の技術交流が構築されるといった要因もそれを後押ししている。
この為、機体技術系統の解釈が変容した事で「セイントメシアをベースにした発展機」という概念で「メシアタイプ」の名で総括される事も多い。

以下にこの計画によって直接もしくはそこから派生した過程において開発された機体を挙げる。

<メシアタイプ一覧>
  • LAM-EX00セイントメシアフォールダウン:コピーメシア1号機。計画の一環として直接開発された
  • X-MRI002-E2(LAM-EX0SDF)デモニックフェザー:コピーメシア2号機とも言えるフォールダウンの支援機。試作型のジャベリンを装備している
  • X-MRI002-E3エンデシア:一旦計画が頓挫した後に開発された3号機。基本性能はオリジナルより高い
  • KRI-001(DDB)ガランサスフェザー:プラント帝国のアームヘッド開発機関デデバリィが開発を請け負った機体。運動性に長け、四脚形態への変形機構を有する
  • GRX-02モッスィメシアウェスティニア共和国所属機体。性能の再現よりも設計の発展を開発思想とした試作電撃戦用機
  • 型番不明セメントイシヤ:国際テロ組織「パプリカーン」所属の機体。外観と運用思想はオリジナルと類似するが、その性能は足元に及ばない。しかし複数の調和の発現という点では成功している特異例
  • 型番不明セメントイシヤクライムアップ:セメントイシヤの後継機。オリジナルとの共通点が少なくなったが、その性能は侮れないものとなっている
  • 型番不明ホーリーナイト:セメントイシヤの発展機。独自の武装や運用思想が多く盛り込まれている
  • μT:特殊機関「リアクターレイ」を搭載した特殊機体群

  • MRI-Xメシア:新光皇歴より一万年後の時代において発掘されたファントムタイプの機体。過去の遺物として再起動するが、その行動には不可解な点が多く見られる

  • 最終更新:2019-08-17 20:20:52

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