アザーフォビア

アザーフォビア(Otherphobia)は、アームヘッド最終反乱の終息後その存在が確認された未踏査領域の通称。
地理としてはリズ大陸、旧リズ連邦が位置していた地方の南部にあたる。

この区域に侵入した存在は、神徒に酷似した黒い特殊生体兵器群による攻撃を受ける。
これまでに幾度も公的機関等の部隊が探査を試みたが、いずれも侵入して間もなく全滅ないし消息不明となっている。

また失踪した部隊の1つが本部に向けて発信していた映像記録が残っているが、
その内容は『得体の知れない怪物』が画面に映った直後に暗転し、戻った視界に『紫の空と銀色の海』が広がっていたというもの。
この直後に同部隊の隊員達のものと思われる動揺と悲鳴が響いたところで、映像記録は途絶えている。

衛星からの画像には該当する区域は荒野として確認されており、
恐らくは地下部に「何か」が存在しているのではという推測が立てられ、調査と対策が進められている。

ちなみに、何故かこの区域の周辺にはビスケットハンマーが残骸含め多数点在している。


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第二次レインディアーズによる無人機探査計画にて撮影された内部資料。メインコンピュータールームと思われる

その実態は、旧リズ連邦が機密裏に行っていた一連の人体実験関係施設の主要施設にして本拠地
各地に存在する機密研究所から得た膨大な量のデータを未だにその中枢に擁する狂気の施設である。

最重要機密とされるレベルの実験施設も兼ねており、
内部にはその為の機器や実験室などが多数、かつ複雑に配置されている。

元々そのように考慮して造られた為、施設内の廊下などはアームヘッドも通れる程に広く、
それは更なる地下層へと繋がるエレベーター、及び実験室にまで及ぶ。

黒い神徒の襲撃事件以降も、当区域及びその周辺は時空が非常に不安定となっている為、
奥深くに進むにつれ、最悪の場合"別の次元"へと飲み込まれてしまう危険性も伴っている。
これは「特異点」という世界の要素に踏み込みすぎた名残の強い場所であるのと、
その為に犠牲になった無数の被験者たちの思念が呪詛となって残留し、空間を侵食しているためである。
(前述の探査部隊失踪も、隊員たちが"別の次元"へと飛ばされたのが真相。)
この例外は特異点のみであり、彼らは「時空の歪み」そのものである為に影響を受けない。

内部には以下のような空間が存在しているが、
未だにその全貌は明らかになっていない。

  • ゲート :施設入口。地表に位置し、その地下へと繋がる。
  • セントラルエリア :各実験室、及び階層へと繋がる中心部。ゲートから直接繋がる。
  • ラボ192-F :実験室のひとつ。新動物実験においてムスタング・ディオ・白樺の専用研究室として使用されていた。
  • ガレージ :実験用のアームヘッドを格納するガレージ。機体整備や修復も可能。
  • ブロック :基本的設備や機材が置かれた多目的空間。施設各部に複数存在する。
  • ファクトリー :研究の一環もしくは成果として、アームヘッドを新規設計・製造するための施設。
  • メインコンピュータールーム :施設の管理を行う中枢機関が存在する。データの貯蔵庫にして管理室。
  • ライブラリ :メインコンピュータールームから情報を検索、閲覧できる端末が設置された部屋。
  • ゲストルーム :各地から調達もしくは拉致した被験者を監禁・幽閉しておく為の空間。独房のように狭い個室として多数設けられ、外部からのカードキー読込でしか扉は開かない。
  • デッドサンプルチャンバー :死亡もしくはそれに近い状態に陥った被験者を保管する空間。
  • コアチャンバー :施設の動力炉が存在する空間。異様に広大であり、アームヘッド同士が戦闘を行ってもなお窮屈ではない程。なお動力炉そのものは物理障壁とエネルギーウォールで護られている。

  • エリアD :正式名称は「Area Daydream」。施設最奥部に存在する謎の領域。
          地下とは思えない程のただただ巨大なドーム状の「空間」であり、
          壁面には白に輝く電子回路のような模様が走っている。

          セリア・オルコットが未確認機・ディナイアルオブアザーと交戦し、
          後にファイティングポーズが発見されたのもこの場所。

          この空間の床の中央には紋章のようなものが掘られており、
          二重の円の左右に2つ、縦長の棒のようなものが配置された形をしている。
          しかし人間の掌ほどしかない大きさの為に目立つことはない。

          なお、その紋章の形状はBerialの構造に酷似している。


          その実態は遥かな昔、崩壊する"母星"から逃れるべく、
          一定数のバイオニクル達が建造して乗り込んだ「方舟」の「模倣品」。
          「方舟」そのものは結局内部の者達もろとも"母星"の崩壊に引きずられて崩壊したが、
          辛うじて原型を留めた残骸だけは太古のヘヴンに墜落していた。

          長らくしてこれをリズ連邦が発見し、「時空を越える機能の再現」をコンセプトに模倣したものがこれにあたる。
          建造にあたり再設計や独自理論も盛り込まれた為、本来のものとは一部機能や外観に相違があるのも否めない事実である。

         ちなみに中央にある紋章は、「オリジナル」に乗り込んだバイオニクル達が加護の証として彫り込んだ、
         当時神聖視されていた「美徳を表す紋様」が変化したものであるとされている。

  • 最終更新:2017-06-30 15:45:39

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